吉祥寺に比較的最近できた、トンカツのお店のようです。
でも店先から中をうかがうと、なんだかバーのような雰囲気が漂ってます。
タレカツ?
普通のトンカツとは違うの?
どうやら、新潟のご当地グルメ的なものらしいですね。
新潟ではトンカツをソースではなくて、タレをつけて食べるらしい。
いやいや、普通にソースをかけて食べるって?
まぁタレで食べることも、新潟ではあるってことで。
それが「タレカツ」。
珍しいので、食べてみましょう。
中へ入ると、黒を基調としたシックな雰囲気はやっぱりバーみたい。
しかも、カウンタが白木。
2人掛けのテーブル席も2卓ほどありますが、なんてちっちゃいテーブル。
2人でもカウンタで食べるのが良ろしいかと思われます。
オレは1人なので、当然カウンタへ。
メニューを見ると、選択肢は大きく分けて、カツ丼とカツ定食だけです。
実に潔し!
それぞれ、肉の量や、ヒレかそうでないか(ロース?)等の選択肢は多少ありますが、とにかくトンカツだけなわけです。
ここはやっぱ、店の定番と思われるカツ丼を頼んでみましょう。
それから、オプションの温玉と、あとビールね。
待つことしばしで、来ましたタレカツ丼。
うーむ・・・コレがソレ(?)か。
名刺サイズよりやや小さめのカツが、4枚ご飯の上にのってます。
普通のトンカツよりもずーっと薄くて、見た感じはちょっとハムカツみたいです。
しかもカツは揚げられたそのままの状態で、例の卵に包まれた感じにはなっていません。
三つ葉も無いし、見慣れたカツ丼とは、まるで違う様相。
カツをめくってみても、その下にはご飯のみ。
つまり丼の中には、カツとご飯だけ。
カツ&ご飯オンリーの、飾り気無しのカツ丼。
うむむ、潔し!
そっちがその気なら、こっちも覚悟を決めましょう。
ガッツリと、カツに食らいつきます。
普通のカツよりも衣のパン粉のキメが細かくて、サクサクした感じが繊細です。
そして何よりも普通じゃないのが、その味。
甘いんですよ!
いや、正確には甘辛いって言うべきだな。
カツにかかってる、タレの味ですね。
タレカツの極意が、ここにあったわけです。
どうやら醤油ベースに、砂糖等を入れて作ったタレのようですね。
でもどっちかっていうと、醤油よりもソースに近いような感じもします。
かなり甘口の、ウスターソース風味というか・・・
蒲焼のタレとも違うなー、焼き鳥のタレをさらっとした感じ?
まーとにかく、これがビールに合うんですよ。
例によって1枚目のカツは、ご飯を食べずにビールのつまみにして食べました。
そして残りをご飯と一緒に、ガツガツいきます。
ご飯にもタレがかかってて、甘辛具合が美味いです。
こーいった系が好きな人というか、鰻が無くてもご飯に蒲焼のタレをかけるだけで、美味しく食べられる人とかには堪らない感じの味ですね。
・・・つまりオレ向きってことですが。
そして特筆すべきは、オプションの温玉。
これにも、カツ丼のと同じタレが、かかってるんですね。
で、これをグリグリッと混ぜて、カツとご飯のうえにバーッとかけるわけです。
おぉ!これは新しい味の玉子かけご飯。
卵とカツの融合は言うまでもありませんが、ご飯とタレと卵の三位一体となった味が絶妙です。
玉子かけご飯の、新しい夜明けを見た思いです。
カツ丼を食べながら、最終的に玉子かけご飯に感動してしまいましたが、まー良しとしましょう。
B級グルメとしては値段が高いとも思いますが、なかなかジャンクな美味しさを堪能できました。
ご馳走様でした。