先月の3/21、丸の内にまたも新しい商業施設がオープンしまして。
その名も、「KITTE(キッテ)」。
昔はここに東京中央郵便局の古めかしい建物があったんですが、それが去年生まれ変わってJPタワーという近代的高層ビルに。
そして今年その地下1階から地上6階までに、100近いレストランやショップを並べてオープンしたのが「KITTE」です。
「KITTE」というのは「来て」という意味と、JP(日本郵便)の施設だけに「切手」ともかけてつけられた名称なんだそうで。
コンセプトは「いろいろなヒト・モノ・コトとの出会いをつなげる」という、何だかハッキリしない感じなんですが。
インターナショナルなセレクト・ショップと、全国各地の銘品・名産品を扱うローカルなお店とが同居してるような印象かな。
まー最近はどこの商業施設もそんな感じと言えばそんな感じですから、とりたてて大きな特徴が無いと言えなくもないですね。
とにかく今日は初めて行ってみたので、あちこちザックリと見物して回ったんですが。
帰りがけに、地下で少しだけ買い物をすることに。
いろいろ迷った結果、今回は「マンジェ・ササ」という高知発のお店をチョイス。
そこで、「四万十米粉柚子カステラ」(1,260円)と「柚子くらべ」(682円)を買ってみました。
【Update(追記)】
KITTEの「マンジェ・ササ」の店舗は閉店して、現在はありません。
「マンジェ・ササ」ってのは、高知で10年以上続いてるお店なんだそうで。
店名はフランス語で食べ物を意味する「マンジェ」とオーナーシェフの笹垣氏の「ササ」を合わせて、「笹垣の食べ物」って意味でつけられたとのこと。
「日本で一番高知県の事を想うお店」を名のるだけあって、作ってるケーキや菓子の原材料には高知産の野菜や果物が取り入れられてます。
まずは「四万十米粉柚子カステラ」ですが、もちろん米粉と柚子は高知産なんですね。
大きく米と書かれた箱の中には、直径が13cmほどのバターカステラ。
密封パッケージを開けると、とたんに爽やかな柚子の香りがしますよ。
上面には、マスコットキャラでしょうか?コック帽のシェフの顔の焼印が入ってます。
ナイフで切った面は、柚子果汁のせいかオレンジがかった綺麗な黄色をしてますね。
食べてみると、よりいっそう柚子の香りが強く感じられます。
米粉が使われてるので少しだけ食感がモソモソしますが、気になる程じゃないです。
底の部分には、柚子ピールも入ってますね。
やはりカステラらしく、同じく底の部分にザラメがあるところがまた気に入りましたよ。
さて次に「柚子くらべ」ですが、これは柚子を使った焼き菓子3種の食べ比べセットです。
柚子をかたどったようなオレンジの箱を開くと、中には「土佐柚子ダクワーズ」「土佐の柚子マドレーヌ」「ぼうしパウンド」が1つずつ入ってます。
「土佐柚子ダクワーズ」は、間にクリームと柚子ピールが入った縦6cmほどの小判型の焼き菓子。
ダクワーズってのはダックワーズとも言いますが、表面だけ固くなる程度に焼いたメレンゲでクリームなどを挟んだものです。
表面はサクッとしてて、中身は柔らかな食感。
そして、ジャムのような柚子ピールの甘酸っぱい味わいが楽しめますね。
次に「土佐の柚子マドレーヌ」も、柚子の果汁とピールの入った直径7cmほどの焼き菓子です。
同じく、柚子の風味がきいてて美味しいですよ。
最後に「ぼうしパウンド」ですが、これは「ぼうしパン」の焼き菓子バージョンです。
「ぼうしパン」っていうのは高知では知らない人はいないのに、他県ではほとんど認知されていないというローカル菓子パンだそうで。
高知のコンビニやスーパーマーケットでは普通に売られてて、アンパンやクリームパンと同じくらいにポピュラーらしく。
県外に出て「ぼうしパン」がどこにも売られてないことに気づき、初めてそれが高知限定パンだと知って驚愕する人もいるそうですが。
そんな「ぼうしパン」をリスペクトして作られた「ぼうしパウンド」は、直径7cmほどの帽子型焼き菓子です。
中には柚子風味の白餡が入ってまして、やや和テイストの美味しさ。
ちなみに「ぼうしパウンド」は全体に柔らかい生地なんですが、「ぼうしパン」のほうは表面や帽子のつばの部分がメロンパンのようにサクサクなんだそうです。
そのへんは、いつか実際に「ぼうしパン」を手に入れて確かめてみたいですね。
そしてこの「柚子くらべ」の3品につかわれてるユズも、もちろんすべて高知産なんだそうで。
原材料名を見るとシッカリと「高知県産100%」と書かれてて、こんな小さな表記にもこだわりと言うか高知愛があふれてますな。
賞味期限はどれも4/20から4/29くらいになってましたから、2~3週間は日持ちするようです。
「KITTE」には他にもいろいろ面白そうなお店がいっぱいあるので、また機会を作って行ってみたいと思います。