けっこう前、新宿御苑付近をウロウロしてたときに見つけたお店。
なんか名前がユニークで、目についたんですよね。
その名も、「肉屋の正直な食堂」って何それ。
自分で自分を「正直です」なんて言うヤツに、正直者はいないよなーとか思ったり思わなかったり。
ところでこのお店、微妙にチェーン展開してて高円寺にもあったんですよね(過去形)。
しかしながら「おぉ、近場にできて嬉しい!いつか行こう」なんて思ってる内に、ついこないだ閉店。
去年できたばっかだったのに、一年と持ちませんでしたか・・・ガックリ。
そこでその無念さを噛みしめながら、ようやく新宿のお店に足を向けたわけです。
座席は十数席程のU字型のカウンタのみで、一人ゴハン専用的な店内です。
でもお酒飲みながらノンビリ談笑してる2人連れなんかもいたりして、不思議な感じの状況。
とにかく入り口を入ってすぐにある券売機で、食券を購入します。
「肉屋の」というくらいですから、メニューのほとんどが肉料理ですね。
鶏・豚・牛といろいろある肉料理の中から、牛ロースステーキのボタンを押しました。
ホントはすき焼きを選びたかったんですが、鍋系って食事に時間がかかるような気がしたので今回は断念。
さてカウンタに着いて店員さんに食券を渡してフト見ると、目の前のカウンタにある変わった点が。
なんと1つの席に1つずつ、「IHヒーター」が埋め込まれてるんですよね。
この店は調理済みの料理が提供されるのではなく、お客さんが自分で調理をするというシステムになってるんです。
つまり提供された食材をIHヒーターを使って、自分で煮たり焼いたりするわけ。
なんつーか、究極のセルフサービス?
お店側が楽してると言うか、まぁその分いくらか値段が安かったりするのでしょう。
IHヒーターの横には塩・胡椒・ソースなどの調味料が置いてあり、料理方法を書いたポップもあるのでそれを見たりしてると牛ロースステーキ登場。
鉄板というか、浅い鉄鍋みたいのに牛肉と野菜が入ってます。
「食べ方分かりますか?」的なこと聞かれ、初来店のオレの答えはもちろん「ノー」。
すると店員(店長?)のオヤジさんが、料理方法からカウンタ上の調味料の説明まで丁寧にしてくれましたよサンキュー。
とにかく鉄板と一緒に出てきた砂時計を目安に肉と野菜を焼いて、好みの調味料で味付けをするれば良いんだねって感じです。
ソースは甘口・辛口・生姜焼き用などあって、塩はどこだかのこだわりの塩とのこと。
さて、自分で肉や野菜を焼くなんて何年ぶりだ?とか思いながら料理スタート。
けっこう野菜が多いので、そっちに火が通りやすいように気を使います。
ジュージュー野菜をかき混ぜてると、肉の片面が焼けてきた感じです。
ここいらで味付けかなーって塩・胡椒をグラインダでガリガリして、肉を裏返します。
・・・なんか、料理にノッてきた。
まぁ鉄板で焼くだけだから、料理ってほどのことでもないのですがね。
野菜にまだ火が通らない内に肉が焼けてきたので、焼け過ぎないように野菜の上に肉を置いてみたりする。
そういう工夫が、料理って感じで楽しいな。
つまりあれだ、「アタシ料理できないー」とか言う女子はとにかく何か鉄板で焼けば良いってことですよ。
料理なんてのはヤル気だ、つべこべ言わずにやってみろ!ってことです。
まぁ関係ない話でした、失礼。
そうこうしている内に良い感じになってきたので、まずは甘口ソースをかけて肉をパクリ。
おー美味い!
やっぱ自分で味付けもして、自分で作ったって感じの食事は美味しいな。
次に辛口ソースをかけてみたりして、いろいろ試せるのも面白い。
なんならドレッシングをかけて炒めてみるとか、創作イリュージョン料理も作れますね。
まぁ食べられる範囲で、ほどほどに。
オレは塩・胡椒だけとか、ソースをいろいろかけて味付けを楽しみました。
野菜も好みの焼き加減で仕上がって、美味しく完食ご馳走様!
今回チョイスした牛ロース肉ですが、それほど上質というわけではありませんが悪くありませんね。
けっこう柔らかくて筋とか無いし、そこそこ美味しい肉でした。
とりあえず、火はシッカリ通しておくのが無難ですよ。
時節柄、食あたりとか怖いですから。
それからご飯がお代わり無料なので、腹ペコガッツリ派の人も満足できるでしょう。
次回は是非とも、すき焼きにチャレンジしてみたいです。