大学芋というのは、なぜに大学芋というのか?
3つほど、よく知られた説があります。
まず1つ。
その昔、東京は神田近辺の大学生の間で、流行った芋菓子を大学芋と呼ぶようになった。
2つめ。
東京大学の苦学生が学費捻出のため、自ら作って販売した芋菓子、これを大学芋と呼んだ。
そして最後に3つめ。
かつて東大の赤門前にあった、三河屋というお店が始めた芋菓子が美味しいと評判になり、これが大学芋と名付けられた。
どれもそれらしいような嘘っぽいような説ですが、いずれにせよ大学芋が東京発祥であることは確かなようですね。
そして大学芋の主原料たるサツマイモ、これは名前のとおり九州を代表する野菜でしょう。
さて、そこで本日催事にて買い求めたこの大学芋。
これは実は、前述の東京と九州のほぼ中間にあたる、大阪は阿倍野の名物品なのです。
その名も、嶋屋の名物ポテト。
ところでオレは、先程この名物ポテトを大学芋と称しました。
しかし、実はこれは大学芋のように見えて、正確には大学芋とは違うものだと思われます。
と言うのも、通常の大学芋というのは飴状の表面がやや硬くなっていて、食べるときに表面を噛み砕くような食感があります。
でもこの嶋屋のポテトは、それほどカリカリにはなっていません。
実のところ、オレはこのカリカリがちょっと苦手で、そのため大学芋を敬遠しがちだったんですね。
特に芋けんぴ(芋かりんとう)なんかは、大学芋の兄弟分みたいですが、カリカリ過ぎてとても食べられたもんじゃありませんよ(口の中をケガするyoビーケアホー)。
それがこの嶋屋のポテトの柔らかさ!
かと言って、歯ごたえがまったくないわけではなく、実に良い感じに仕上がってます。
逆に飴が過剰にまとわりついて、ネッチャネチャになってる大学芋もありますよね。
アレはアレで、好きではないんですよ。
柔らかけりゃ良いってもんでもないんです。
そして、甘けりゃ良いってもんでもないんですよ。
嶋屋のポテトは、この甘さがまたちょうど良い!
シットリ染みこんだ糖蜜の甘さが、サツマイモの甘さと良い具合にコンビネーションを演じています。
まさに大学芋の、新たな世代です!
芋好きの方は、是非お試しあれ。