土曜の仕事帰り。
そろそろ夕方と呼んでもいいけれども、夏の日が落ちるにはまだ早い、そんな時刻です。
お昼ごはん食べてないんですよね、おなかがグゥ。
てなわけで、日本橋方面から東京駅の中へと。
飲食店の集まったキッチンストリートをウロウロして、辿り着いたのが博多うま馬です。
このエリアの一番奥の方にあって、ちょっと見つけ難そうな場所にあります。
後で調べてみると、博多に本店のある有名店とのこと。
博多屋台ラーメンの元祖たる「三馬路」というラーメン屋から独立した、「五馬路」というお店が元なんだそうですね。
その「五馬路」を経営してたご両親が体調を崩され、廃業のピンチになったのを救ったのが息子さん。
東京で役者として頑張ってたところを意を決して、博多に戻って店を継いだんだそうですよ。
そのときに店名を「五馬路」から「うま馬」に変えたとのこと。
なるほど~私見ですが、読み易くなって良かった良かった(つか五馬路ってなんて読むの?)。
ところでこのうま馬は、普通のラーメン屋というよりも、ラーメン居酒屋を標榜しているとのこと。
つまり、美味い酒と美味いつまみ、そして最後の締めのラーメンまで1つのお店で、というのがテーマなんだそうです。
ここ東京店でも、その方向性は同じ。
でも今日は昼飯抜き状態なので、酒よりもガッツリとラーメンでよろしくメカドック!わんわん。
で、コの字型のカウンタに着くと、セットメニューの「うまかろうもんセット」を注文しました。
これは通常のラーメンに、一口餃子(7ヶ)がセットになったものです。
さて落ち着いたところでグルリと店内を見回してみると、壁際にはソファー仕立てのテーブル席もありますね。
カウンタは一升瓶が立ってたりして、ラーメン屋というよりはまんま飲み屋のようですが、テーブル席は雰囲気が一変してコジャレたカフェの風情です。
しかもドリンクメニューには、ワイン(グラス&ボトル)まであるじゃないですか。
ただのラーメン屋、いやラーメン居酒屋じゃありませんね。
というのも店主であるところの前述の息子さん、ソムリエの資格を持つワイン通なんだそうです。
あぁ・・・なんだか飲みたくなってきたな。
とか思ってると、一口餃子がやって来ました。
アララ~ン、ずいぶんと小さいのね~ん。
親指ほどの大きさで、一口と言うよりも半口ですね。
餃子をシッカリ楽しみたい方は、単品餃子を別途注文するほうがよろしいでしょう。
餃子の横に添えてあるキャベツの千切りも、同じく少量でなんだか寂しそうな風情。
餃子は美味しいけれども・・・このキャベツいらなくね?
なんてつぶやきながら餃子を食べてると、メインのラーメン登場。
ドーン!
いわゆる博多豚骨ラーメンの、コッテリ&ギトギト感は無いようです。
香りも、例のクドイほどの豚骨臭さは感じられません。
麺は、平打ちストレート。
一見、細めのタイラーメンか汁ビーフンかとも見えますが、食べれば当然しっかりコシのある麺ですね。
アッサリ目の豚骨スープで、スルスル食べられました。
これなら豚骨臭が苦手な人でも、博多ラーメンを楽しむことができますね。
カウンタの上には、調味料の横に紙エプロンが用意してあったりもします。
割と小綺麗な内装といい、女性客も入りやすいお店のようです。
あ、上の写真の小瓶ですが、これはこの店特製のラー油です。
その名も「美味辣油(うまらーゆ)」。
普通のラー油とは違って油分が極限まで少なく、ほとんど七味なんですよ(つまり液状部分が無い炒めた七味状態)。
最近TV番組で紹介されて、評判になったとのこと。
帰りがけにレジの所で売ってたので、試しに買ってみて、家で餃子を食べるときに使ってみましたよ。
タレに混ぜたときになじみが良く、辛味がダイレクトに来るところがグゥですね。
それから最後に小ネタを1つ。
ここで飲食すると、店の隣にある有料トイレ(100円)が無料で利用できます。
というのも、レジの所で有料トイレ用のコインをもらえるんですね。
有料トイレといってもそれほど豪華ってわけじゃありませんが、まぁ試しに使ってみるのも一興かと。
次回は、近場で緊急にトイレに行きたくなったときか、またはラーメン屋でワインをたしなみたくなったときに、また行ってみたいと思います。