渋谷で、『ミッション・インポッシブル／ゴースト・プロトコル』を観てきました。
いつものごとく公開終了直前の鑑賞で、ここの劇場での公開は今日が最終日。
しかも本日最後の上映で夜９時過ぎということもあり、劇場内の客入りはまばらです。
おかげで周りに誰もいない席に陣取って、くつろいで鑑賞できましたよ。
さて、映画のほうは開始早々エージェントのアクション・シーンです。
何やら作戦中に追われてる様子？と思ってると・・・あ、撃たれた。
この辺の事情は後で説明されるんですが、場面は急転してモスクワの刑務所の中。
ここからはトム・クルーズ演じるイーサン・ハントの、脱獄アクションのシーンです。
どうやらイーサンは投獄されてたようで、他のエージェントの助けによって脱獄した様子。
そしてここで「待ってました」、例のオープニングがスタートです。
耳慣れた音楽と共に火のついた導火線のアニメーションと、そしてこの映画の各シーンがフラッシュバックのように現れては消え。
ウーン・・・今考えると、あのオープニングのシーンが劇中で一番スタイリッシュでかっこ良かったかな。
それはさておき脱獄したイーサンは、序盤のシーンでエージェントが射殺されてしまったミッションを引き継ぐことに。
とあるターゲットの人物の情報を得るため、ロシアの将軍に変装して露大統領官邸もあるクレムリンへと潜入します。
ところが、ここで思わぬ事態に。
ミッションは失敗し、そのターゲットと思われる人物によって起こされた大爆発に巻き込まれ意識を失ったイーサン。
目を覚ますと病院で拘束されていることに気づき、辛くも脱出したのですが救出に現れたのはなんとＩＭＦ(Ｉｍｐｏｓｓｉｂｌｅ Ｍｉｓｓｉｏｎ Ｆｏｒｃｅ)の長官。
つまり、イーサンの所属する秘密組織で一番偉い人が出てきたってことですね。
仕事してたら急に社長が会いに来たって感じで、何だかただならぬ雰囲気ですよ。
話を聞くとクレムリンでの大爆発がイーサンの仕業とされて、そのためロシアからの追及を免れるべく米大統領が「ゴースト・プロトコル」を発動したとのこと。
「ゴースト」は幽霊ですね、「プロトコル」ってのは「規定」「取決め」「手続き」といったような意味らしいです。
つまり「ゴースト・プロトコル」＝「幽霊規定」みたいな意味で、「ＩＭＦなんて幽霊みたいなもんで最初から存在しないってことにしてしまおう」という取決めなんですね(幽霊が存在しないかどうかは別として)。
でもＩＭＦって、元々ＣＩＡの中の非公式部隊じゃなかったっけ？
「ゴースト・プロトコル」とか無くても、もとより存在しないことになってる組織だと思ってたんだけれどもな。
もしかしてアレかな？元々無いはずの組織を本当に解体して、記録も何もかも抹消してしまうってことかな。
つまりはトカゲの尻尾切りで、元職員もエージェントもすべて、他国が捕まえようが煮ようが焼こうが米国は知りませんってことなのかな。
なんか腑に落ちない点もありますが、とにかく今回はその発動によってＩＭＦは解体され、イーサンもテロ容疑で追われることに。
忠誠を誓う国家から見放され、バックアップしてくれる組織も失い、絶体絶命のイーサン・ハントはどう戦うのか。
ただ孤立無援のようで、いつものように秘密スパイ道具とかは使うんですけれどもね。
「使える装備は、限られている」とか言って、コレがまたけっこういろいろ揃ってるんだな。
まーその道具がチョイチョイ故障して、イーサンや仲間のエージェントがひどい目にあったりするんですが。
そのへん、笑えたりします。
そうそう、それと３作目で天才ハッカーとして登場したベンジー・ダン(サイモン・ペグ)が、今回はエンジニアから現場エージェントに昇格してイーサンと共に活躍します。
この人がお笑い担当で、今回は笑えるところが少し多めって感じがしましたよ。
あとチョット気になったのが、悪役のカート・ヘンドリクス(ジェレミー・レナー)が強過ぎ。
頭は良いらしいけれども、ただの核パラノイアの学者のくせに、なんだあのエージェント並の活躍は。
自らクレムリンに潜入するは、ラストじゃ腕利きエージェントのイーサンと一騎打ちで互角に戦うは。
あれはタダのオッサン学者じゃないね、多分独自の科学知識で自らをサイボーグに改造してるに違いなね、うん間違いない。
「加速装置、カチリ！」とかは無かったけれども、あれはロボだよロボ。
あるいは、サイヤ人的な宇宙人とか。
どんだけ強いか、是非観て確認してもらいたいです。
まーいろいろ突っ込みどころはありますが全体に面白かったし、おすすめします。
予告編等で話題になった例のシーンは高所恐怖症の人が観たら卒倒しそうですが、ＤＶＤをＴＶ画面でみるくらいなら大丈夫でしょう。
オレは劇場の大画面で観てゾッとしましたがね、まーレンタルＤＶＤとかでどうでしょ。
