三軒茶屋の酒屋を出ると、そこら中で皆が空を見上げてる。
何だろうと見ると、虹です。
虹を見るなんて久しぶりだなー。
珍しいもの見られて、ちょっと得した気分。
英語で「レインボー」、雨の弓。
フランス語で「ラルク・アン・シエル」、空のアーチ。
漢字では、「虫」に「工」と書きますね。
今では虫と言うと昆虫やクモの類を指しますが、元々は生物全般を指した字なんだそうです。
今の虫の分類には入らない、「蛇(ヘビ)」や「蛤(ハマグリ)」等の偏が虫なのも、その名残らしいですよ。
でも虹は、単なる自然現象でありながら虫偏です。
これはその昔、虹が空に住んでいる龍の姿だと考えられていたためだと言われています。
「工」の字は見てのとおり、差し渡すとか貫くという意味を持つ字なんだそうです。
上下の並行線を縦線が繋いでる感じが、それらしく見えますね。
それで、空を弓なりに大きく貫いている生き物(龍)を表して、「虹」という字を当てはめたとのこと。
なるほどね。
ま、薀蓄はともかく。
だんだんと消えていく、雨上がりの空の美しいイベントを見送ることにしましょうか。