先月末に新宿のタカシマヤへ行きまして、その地下にある“銘菓百選”という全国の美味しいお菓子を集めたコーナーで見つけたもので。
「茂木一○香(いちまるこう)本家」の、「一○香(いっこっこう)」(5個入り税込み540円)です。
長崎銘菓として有名なお菓子でオレも名前は知っていましたが、食べるのは今回が初めてですよ。
中国から伝わったといわれる焼き菓子で、一口食べると香ばしいことから「一口香」と名づけられたそうなんですが。
あまりにも類似商品が多いため、「茂木一○香本家」は他社製品との差別化のため商品名の「一口香」を「一○香」と表記を変えて。
後に社名も「茂木一○香本家」としながら読みは菓子とは違う“いちまるこう”にしたという、何だかややこしい話ですが。
とにかく類似品がいろいろあるくらいですから、人気商品なんでしょうね。
今回買ったのはビニール袋入りの簡易パックで、中の「一○香」は1つずつ個包装になってます。
大きさは直径が5cmちょっとくらいで、ゴルフボールよりも一回り大きな玉を上下から少し押しつぶしたような形状。
こんがり焼き色の付いた底の部分には白胡麻がまぶされてて、上の部分もほんのり焼き色が付いてますよ。
見た目だけだと焼き饅頭のようですが、持った時点で饅頭とは違う妙な軽さを感じます。
実はこれは饅頭のような形をしたお煎餅でして、餡子が入ってるかのように思えた中身も空っぽなんですね。
製造時は小麦粉の生地の中に、黒砂糖などでできた餡子が入れてあるんですが。
それを焼いたときに餡が溶けて、ふくらんだ生地の内側にカラメル状に張り付いてしまった結果こんな様子になったそうで。
袋の中に入ってた説明書きによると、オーブントースターかフライパンで軽くあぶってやると焼きたての美味しさが味わえるんだそうですが。
めんどうなので、そのまま食べることに。
ちなみに電子レンジでの加熱は“絶対にお避けください!”とのことで、きっと玉子のように破裂する恐れがあるんでしょうね。
食べた食感はパリッというよりも、やや湿気たような歯応えで。
さらに中身のカラメル状になった餡子が歯にこびりつく感じで、食べ難い印象は否めませんが。
とはいえ名前に違わず、その香ばしい味わいはナカナカ悪くないですよ。
嫌味の無い甘さに加えて、白胡麻の風味がアクセントになってて良いんですよね。
ただ重量感の無さや小さなサイズと比較すると、これで1つ100円というのは高いかな?という気もしますが。
話のタネに、一度は食べてみることをおすすめしたいなと。
賞味期限は6/22になってますから、日持ちは2ヶ月くらいでしょうか。
大きなスーパーマーケットやデパートの銘菓コーナーで見かけるので、割と手に入りやすい商品かと思われます。