年末に引き続き、年始の東京も一時的な人口低下状態です。
そんなわけで、またも映画館へと行きました。
目指すは新宿ピカデリー。
映画は『地球が静止する日』です。
キアヌ・リーブスがニコリともしない、クールな感じの宇宙人を演じるSF映画ですね。
物語は、ある男(キアヌ2役)が登山中に吹雪の中、内側から光を放つ不思議な黒っぽい球体を見つけるところから始まります。
それに触れようとした男は、球体に飲み込まれてしまい、気がつくとその場に倒れていました。
見回すと球体は無くなっており、何故か手の甲に丸いアザが・・・
それから何年も経ったある日、地球に向かってとんでくる流星が発見されました。
その流星の軌道を計算したところ、真っすぐに地球に衝突することが判明。
もしもこのままぶつかれば、その被害は地球規模で、人類はもちろんほとんどの生命が死滅することが予想されました。
地球のピンチです。
この緊急事態に、地球外生物学者のヘレン(ジェニファー・コネリー)を含めた米国内の著名な学者が、政府から呼び出しを受けて集まります。
しかし有能な学者が知恵を絞っても、衝突までの短い時間に有効な解決策をみいだすことはできませんでした。
そして落下地点であるアメリカの国防省は、ミサイル攻撃で難をのがれようとしますが、何故か防衛システムが沈黙し攻撃に失敗。
流星の衝突まで、秒読みのカウントダウンが始まります。
3・2・1・0・・・
ところがその流星は、衝突の直前にスピードをゆるめて、ユックリと地上に降りたったのでした。
流星かと思われた物体は、実は巨大な球体(冒頭に出てきた球体の巨大版)だったのです。
その中から現われるのが、宇宙人であるところのキアヌ・リーブスなんですね。
この宇宙人は、登山中に球体に飲み込まれた男のDNA情報等を元にして作られた肉体を持っています。
ですから、見た目はまるきり人間です。
名前もちゃんとあって、「クラトゥ」といいます。
宇宙人にも名前があるんですね。
はたして、この宇宙人クラトゥは何のために地球にやって来たのか?
そして科学者ヘレンは、それにどう関わっていくのか?
序盤から期待は、嫌がうえにも盛り上がっていくわけです。
でも・・・
でもですよ。
盛り上がるのは、せいぜい中盤くらいまででした。
なんだか段々とストーリーのテンポが落ちてきて、最後はアッサリと終わってしまいます。
前半にお金をかけ過ぎて、後半金欠になったような?
あるいは前半テンションが上がり過ぎて、後半集中力が無くなってしまったかのような。
特に最後は、ヤッツケでサッサと終らせてしまったような印象を受けるオチでしたね。
料理中に、包丁で手を切って大騒ぎ!
「血が止まらない!」とか言ってスッタモンダした揚げ句の果てに、絆創膏を貼ったら直りました。
・・・みたいな?
まぁ、あんまりTVCMなんかで期待をふくらませて観たりしなければ、CGとかもスゴイし、そこそこ楽しめます。
あとキアヌ・リーブスの無表情な宇宙人ぶりも、かなり面白いですね。
「キアヌ・ファンだけには、おすすめできます!」そんな感じの映画でした。