銀座三越の菓遊庵で購入した、新橋にある和菓子屋さん新正堂の切腹最中です。
なんでも移転前の新正堂が、(御存知「忠臣蔵」の)浅野内匠頭が切腹した田村邸の跡地にあったんだそうです。
それで当時、新商品を検討してた店主が思いついたのが、それにちなんだこの切腹最中とのこと。
まるで切腹したかのように、最中の皮がパックリ開いているのが特徴です。
調べてみると、皆が美味しいと絶賛しているようですね。
フリーペーパーの「メトロガイド」の企画『東京うまいもの大賞』の1位に輝いたこともあるそうです。
でも実際食べてみたところ、それほどでもないような気がしました。
いや、不味いわけじゃないんですよ。
トータルで言えば、美味しいんです。
ただ餡子がチョット工場の大量生産っぽいあじわいに感じられまして、ややネットリしてて甘さが少ししつこいように思えるんですよね。
甘過ぎないっていう評価が多いようなんですが、けっこう甘く感じられます。
この最中の中身が全部この餡子だったら、とても美味しいとは言えなかったような気がします。
でも、違うんですよね。
中身がはみ出した様子から餡子タップリのように見えますが、実はその中に求肥(白玉団子)が入ってるんです。
おかげで餡子の甘さが口の中で程良く中和されて、良い感じの甘さになるんですよね。
しかも食感に変化がでます。
結果的に、大絶賛と言うほどではないのですが、なかなか美味しく食べられます。
余談ですが、
「営業マンなどが、何かの不始末のお詫びの際に、この切腹最中を持って行くのが気が効いてて良い」
なんていう都市伝説まがいの話があるようです。
「腹を切る覚悟」を表すんだそうですが、やめたほうが良いですよね。
軽いお詫びや、冗談が通じる程度の状況なら、まだいいでしょう。
でも、ホントのヘマをしでかしたときにそんなコトをしたら、十中八九、火に油をそそぐ結果になるんじゃないでしょうかね。
真に受けないほうが、身のためだと思いますよ。
まぁ、ちょっとした話題の種として手土産にする程度がおすすめです。