映画「アイアンマン」を新宿ピカデリーで観て来ました。
アメコミ原作の作品で、アメリカでは記録を塗りかえる程の大ヒットだったそうです。
でも日本では、さほどでもなかったようですね。
あまり話題にもならない内に、早くも公開が終わりそうになったので急いで観て来ました。
観終わった感想としては、かなり面白かったんですけれどもね。
まぁ「バットマン」等もそうでしたが、アメリカとは違って日本にはアメコミ文化の土壌が無い分、なかなか同じようにはいかないのかも知れません。
さて、ロバート・ダウニー・Jr.演じる主人公トニー・スタークは、世界の兵器産業の頂点に立つ巨大軍事企業スターク・インダストリーズのCEO。
つまり死の商人として財をなしている、大金持ちの社長さんってとこですね。
物語は、このトニー・スタークが砂漠の真ん中で、突然の激しい銃撃に襲われるところから始まります。
実はコレが、話の導入における“起承転結”の“転”の部分なんですね。
観客が「!?」っとなった所で、時間がキュキュっと遡って“起承”の部分である数日の様子が語られます。
ここで、トニー・スタークという男が何者で、どんな人物なのかが分かってきます。
ロバート・ダウニー・Jr.が、この社長の金満家ぶりや我ままな自由奔放ぶりを実に上手く演じています。
ともすれば鼻につきそうな、金持ち特有のユーモアを嫌味になるかならないかのギリギリの線でみせてくれるんですね。
そしてそんな社長の右腕である、有能でウィットに富んだ秘書を演じるのが、グィネス・パルトロウ。
キュートです。
この2人の間の微妙な感情のやりとりもストーリーの中で気になるところですが、それはともかく話は冒頭へと戻ります。
砂漠で襲われたスタークは、テロ集団に捕まってしまいました。
社長でありながら天才的な技術者でもある彼は、テロリストから最新式のミサイル兵器を作ることを命じられます。
ところが彼が作り出したのはミサイルではなく、逃走用のパワードスーツだったのです。
荒唐無稽ですね。
パワードスーツというのは、機械製のキグルミみたいなものです。
外見は、中世の甲冑のようです。
しかし、それを身に付けることによって、人並はずれた力を発揮することができます。
さらに、仕込まれた様々な武器で、敵を攻撃をすることができるのです。
スタークは、そのパワードスーツを使ってテロ集団から逃げ出すことに成功します。
そして、そこから彼の人生が変わっていくのでした。
さぁスタークは、どんな風に変わっていくのでしょうか?
「アイアンマン」とは何なのか?
実は「アイアンマン」とは、スタークが改めて最新技術を投入して作り上げたパワードスーツなんですが、コレが見ものです。
CGを駆使したメカニカルな描写は、メカ好きマニア必見の映像ですね。
テンポの良いストーリー展開でコミカルなシーンも多いですから、メカフェチの人はもちろんのこと、そうでない人でも十分に楽しめる作品だと思います。
【おすすめしたい人】
・3度の飯よりメカが好きな人。
・「ガチャガチャ、ウィーンウィーン」とかの機械音に萠える人。
・ガンダムに乗りたいというより、ガンダムになりたいという人。
【観ないほうがいい人】
・理由は無いけれども、金持ちってヤツがどうも気にいらない人。
・なんだか分からないけれども、機械ってヤツがどうも苦手な人。
・髭男爵の髭は許せるけれども、ロバート・ダウニー・Jr.の髭だけは許せない人。
ところで、エンディングに出た
「エンド・クレジットの後に続きがあります」
とかいう日本語字幕。
意表を突かれて確認できなかったんだけれども、あれはオリジナルには無い日本語字幕だけの注意書きでしょ?
あんなの見たの初めてですが、ヤメたほぅが良いと思いますね。
わざわざ言うほどのシーンでもないし、あーゆーの見たい人は何にも言われなくても、いつもクレジットの最後まで見てるんですょね。
オレとか。