いつものように仕事帰りに何か甘いものをと、足を運んだのは新宿伊勢丹の地下1階。
閉店時刻に近いせいか行列が珍しくない「鈴懸」がすいてたんで、のぞいてみることにしましたよと。
実は「鈴懸」で買い物をするのは初めてなんですが、福岡は博多に本店を持つなかなか有名な和菓子屋さんなんだそうで。
基本的に支店は博多だけにあって、それ以外では名古屋の高島屋とここ東京伊勢丹の2店舗のみのようですね。
さすがにケースの中の商品は残り少なくなってまして、選択肢はそれほど多くなかったんですが。
その中から選んだのは、「桜葉餅」(税込み194円)・「苺大福」(税込み313円)・「蓬乃柏餅」(税込み216円)・「塩豆大福」(税込み216円)の4つです。
生菓子ですからもちろん消費期限は購入当日までなんで、持ち帰って早速食べることに。
飾り気の無い箱には「鈴懸」と書いたシールが貼られてますが、あまりに達筆すぎて知らないと読めないレベルですね。
ともかく、まずは「桜葉餅」から食べることに。
これはつまりは道明寺桜餅なんですが、強い桜の香りが春らしさを感じさせて良いですよ。
今年に入って桜餅を食べるのは初めてでして、久しぶりに食べる好物の道明寺はヤッパ美味い。
中身の餡子は粒餡を期待したオレとしては悔しい漉し餡ですが、甘さ控えめで後口の良い上品な印象で悪くはないですね。
次は「苺大福」ですが、もう4月ですからコレが今年最後のイチゴ大福になるかも。
薄皮の牛皮の中にこれまた薄く少な目の漉し餡に包まれた大粒のあまおうが入ってまして、かなりイチゴの割合が大きい「苺大福」です。
しかしこのイチゴの甘酸っぱさと餡の主張し過ぎない甘さとが、もう絶妙としか言いようの無いコンビネーションで口を楽しませます。
コイツは、オレの記憶にあるイチゴ大福の中でもかなりの上位に入りますよ。
この時期にきてこんなハイクラスのイチゴ大福に出会うなんて、もっと早く「鈴懸」に来ていれば・・・と悔やむくらいですよホント。
続いては「蓬乃柏餅」という、文字通り蓬餅の柏餅ですね。
このタイプはたいていハズレが無いんですが、やはり中身の粒餡といい餅のヨモギの風味といい大満足の味わいですよ。
柏餅も今年の初食いですが、これからシーズンが楽しみです。
さて最後に「塩豆大福」ですが、まずは餡子が漉し餡ってのが粒餡好きのオレとしてはやや残念。
しかも食べてみると皮に入ってる豆が柔らかくて、その点においてもオレの好みから外れてまして。
とはいえその塩味の絶妙さはさすがの美味しさで、あくまでオレの好き嫌いの判断なんですがとても惜しい「塩豆大福」となりました。
てなわけで最後の「塩豆大福」はアレでしたが、それを含めてもかなりのハイスコアを叩き出した和菓子カルテットでしたよ。
特に「苺大福」は人にも勧めたい一品で、オレも販売期間終了の前に是非もう1度食べたいと思います。