新宿の京王百貨店で開催されてた「大九州展」におととい再訪しまして、そのときに買った鶴乃子の記事はきのう書きましたが。
いっしょに「石村萬盛堂」の店でバラで購入したのが、コチラ「釜掛の松」と「まんまる林檎パイ」と「苺ふわり」です。
【Update(追記)】
石村萬盛堂の「釜掛の松」は販売を終了して、現在は取り扱いがありません。
なんだかしばらく「石村萬盛堂」のシリーズが続きましたが、これでついにオーラスですよ。
まずは「釜掛の松」(税込み140円)というコレは饅頭でしょうか、3つの中では一番小さいサイズでピンポン玉くらいですね。
商品名の「釜掛の松」ってのは、九州大学医学部のキャンパスに「利休釜掛の松」という一本の松の木があるんだそうで。
かの豊臣秀吉が、九州平定の折この地で茶会を開いたらしく。
その際に同行した利休がこの松の木に釜をぶら下げ、集めた松葉を焚いて湯を沸かしお茶をたてたという逸話が残っているとのこと。
それが今の“野点”(のだて=野外での茶会)の始まりと言われているという、オレのまったく知らなかった茶道トリビアなんですが。
というわけで、その松の木をモチーフとして「釜掛の松」は作られたんですね。
麦焦がしのやや粗い生地の表面は松の木肌をイメージさせ、そして中に包まれた餡は抹茶餡で松の葉の緑色を表現したようですよ。
ただ残念ながらその抹茶餡がモッサリした食感で、オレの好きなタイプとはチト違う感じ。
抹茶味の菓子類は好物なんですが、この手の抹茶餡は苦手なんですよね。
さて気を取り直して次に「まんまる林檎パイ」(税込み151円)ですが、これはまさしく林檎パイです。
大きさは2口で食べられるほどでして、その球状の小さなサイズで完全にアップルパイを実現しているからすごい。
サクリとした食感のパイ生地の中には、サイの目に小さく刻んだ林檎のコンポートというかプレザーブと言うらしいですが。
完全にペーストにしないで、食感の残る状態にしてあるところが良いですね。
原材料を見るとシナモンも使われてるようですが、さほど感じられない程度というのもオレの好みに合ってます。
ちょっとだけアップルパイが食べたい、なんてときに最適ですよ。
最後は「苺ふわり」(税込み129円)という、これはよく見かけるタイプですが“萩の月”系のお菓子ですね。
テニスボールを1/3に切った程と言うか、やや小さめのサイズでして。
ピンクのふわふわスポンジの中に、同様にピンク色のイチゴ味のカスタードクリームが入ってます。
ずいぶん前に記事にもしたことがあるんですが銀座あけぼのの“銀座いちご”ってのがありまして、ちょうどそのミニバージョンって感じです。
とにかくこのタイプのお菓子は万人に好かれるんじゃないでしょうか、これも間違いのない美味しさですね。
3つの中では「釜掛の松」だけがチョット好みから外れましたが、あとの「まんまる林檎パイ」と「苺ふわり」はとても気に入りましたよ。
今回調べてみたところ「石村萬盛堂」の工場がなんと都内にも存在して、どうも府中の郷土の森近くにあるらしいです。
九州で店舗展開している和菓子屋の工場がナゼ東京に?とか気になりますが、場所が生活範囲から遠過ぎてナカナカ行きにくいのが残念。
機会があったら、是非とも工場の直売所にも行ってみたいところですね。