映画『ドラゴン・キングダム』。
新宿の厚生年金会館で行われた試写会にて観賞しました。
ジャッキー・チェンとジェット・リーの初共演で話題の、カンフー映画です。
なんてゆーか・・・
『ベスト・キッド』と『ロード・オブ・ザ・リング』をよーくかき混ぜて、『西遊記』でコーティングして、ジャッキー・チェンとジェット・リーをトッピングした、ハリウッド仕立ての中華風スイーツって感じでしょうかね?
物語は、皆さんよーく御存知の『西遊記』から始まります。
昔々の中国。
と言っても、神様のような帝や、妖術を操つる将軍、孫悟空や妖怪のいる、オリエンタル・マジック・ワールドであるところの中国ですね。
暴れん坊の孫悟空は、帝から国を任された将軍の目の上のタンコブ。
ついに1対1の対決となりました。
実力では上回る孫悟空でしたが、将軍の策略によって如意棒を手放してしまい、ついに妖術で石に変えられてしまいました。
邪魔者のいなくなった将軍は、それから暴君ぶりを増長し、国は暗黒の時代を向かえたのです。
そして主人を失った如意棒は、どこかへと消え去ってしまいました・・・
さて、場面は変わって現代のアメリカはボストン。
カンフーおたくのジェイソン(マイケル・アンガラーノ)は、チャイナ・タウンの古道具屋からの帰り道、いじめっこのストリート・ギャング達に出くわしてしまいます。
いつものように痛めつけられたジェイソンは、脅されて先ほどの古道具屋を襲う手伝いをさせられる羽目に。
ところがリーダー格の男が持っていた銃で、店主の老人を撃ってしまって事態は急変。
自らの最期を覚悟した店主はジェイソンに、
「これを元の持ち主に返してくれ・・・」
と、店に先祖代々受けつがれた如意棒を託します。
しかし事態に恐れをなした彼は、店主をそのままに、如意棒を持って逃げ出してしまいました。
犯行の唯一の目撃者を逃してはならないと、それを追うストリート・ギャング達。
ついにジェイソンは、ビルの屋上へと追い詰められてしましまいます。
すると、逃げ場を失ったジェイソンの手に握られた如意棒が、不思議な動きを?!
勝手に動き出した如意棒に押されて、ジェイソンはビルから真っ逆さま!
哀れジェイソン、地面に激突?!
・・・フト気付くと、ジェイソンは小屋の中にいました。
見憶えの無い光景と、聞き憶えの無い言葉をしゃべる人々。
彼は、前述の古代中国にいたのでした。
そこでジャッキー演じる謎の仙人(?)ルー・ヤンに出会ったジェイソンは、彼から如意棒の伝説を聞きます。
「導かれし者が、如意棒を孫悟空の手に返すことによって、世界は救われる」
その伝説に従うことこそが、元の世界に戻ることのできる唯一の方法だと確信したジェイソン。
彼はルー・ヤンと共に、石にされた孫悟空のいる将軍の城へと向かうのでした。
将軍を憎み、その命を狙う美少女ゴールデン・スパロウ(リュウ・イーフェイ←可愛い♪)。
そして、何故か如意棒を狙うジェット・リー演じる謎の僧侶サイレント・モンクをも味方にして、城への旅は続きます。
それは、ルー・ヤンやサイレント・モンクを師匠として修業する、ジェイソンの成長の旅でもあるのです。
はたしてジェイソンは、無事に如意棒を孫悟空の手に返すことができるのでしょうか。
そして、元の世界へと戻ることができるのでしょうか・・・
まぁやはり一番の見所は、ジャッキーとジェットのカンフー対決でしょうね。
オレはワイヤーアクションはあまり好きではないのですが、それ以外はさすがに迫力のシーンです。
リハーサル無しのブッツケ本番のところもあるそうで、本気モードのカンフーの応酬って感じです。
あとジャッキーの酔拳は、なんだか懐かしくって泣けますね。
(爪▽爪) でも役柄の上とは言え、ジジイ扱いされるジャッキーには別の意味で泣けました。
それから、ジャッキーとジェットは冒頭部分で早々と登場しますよ。
ジェットはすぐに分かると思いますが、ジャッキーはどうでしょうね。
オレは、ラストシーンまで気付きませんでした。
これから覩る人は、登場人物に注意して覩てみてください。
全体的には、ありがちなストーリーやオチですが、それでもかなり楽しめます。
覩終わって映画館を出るときは、割とスッキリした良い気分で出られるんじゃないでしょうか?
そんな映画ですね。
ちなみにジャッキー映画恒例の、ラストのNG集はありませんでした(残念)。