今日は仕事帰りに、渋谷は東急東横店1Fの東横のれん街へ。
のれん街は来春にはマークシティへ移設されるそうで、ココもあと半年なんだなーとか思いつつ足を止めたのは「ブールミッシュ」の前。
「ブールミッシュ」ってのはパリの「ブールバール・サンミッシェル(サンミッシェル大通り)」の通称からつけた店名なんだそうですが、とにかくフランス菓子を主とした焼き菓子や生菓子を販売してるお店です。
そこで今回買ったのは、角型棒状の「シブースト」(1,545円)。
丸い円盤状のもあるらしいんですが、東横店ではこのタイプしか見たことないですね。
銀座の本店には、丸いのがあったような気がしますが。
ところでこの「ブールミッシュ」の「シブースト」、ずいぶん前から食べたいと思いつつナゼか長年買うことがなかった一品です。
もしかしたら「ブールミッシュ」がまだ渋谷に本店を構えてた頃に一度食べたことがあるような気もするんですが、それも記憶に定かではない大昔の話でして。
最近はどうか分かりませんが、一時期は「ブールミッシュ」と言えば「シブースト」とゆーくらいの看板商品でしたからね。
ようやく口にできると、ワクワクっと早速部屋に帰って箱を開けました。
箱の中から、飴色に輝く角材のような「シブースト」。
その全長約20cmのサイズがピッタリ収まる箱に、キッチリはまりこんでるところが何か面白いです。
ところで「シブースト」っていうのは何かといいますと、19世紀の中頃にフランスのシブーストっていう菓子職人が作り出した洋菓子を元にしたケーキとのこと。
パイやスポンジなどを土台にしてカスタードとメレンゲをベースに混ぜ合わせたクリームを乗せたもので、中にフルーツが入ってることも多いです。
この元となるシブーストさんのレシピを見つけ出して再現したのが、まさに「ブールミッシュ」の創設者であり現社長でもある吉田菊次郎さんだそうで。
それにしても150年も経って遠く離れた異国のパティシエによって、自分の名前がついたケーキが世に広まるなんてシブーストさんもあの世でさぞ驚いてることでしょうね。
まー余談はさて置き、箱から取り出した「シブースト」を切り分けて食べてみましたよ。
切り分けた様子がバッテラみたいですが、バッテラのサバとご飯のようにこの「シブースト」も2層になってます。
上の層が、カスタード・ゼラチン・メレンゲを混ぜ合わせたシブースト・クリームです。
下の層はパイ生地の上にカスタードクリームを乗せて、その中にカットしてソテーしたリンゴの実が入ってます。
上の層はクリームと言っても食感はババロアのようで、口の中でアワアワ~っと溶けてなくなるような感じですね。
上面の焼色の部分がかすかにホロ苦いですが全体に甘口で、その甘さと溶けるような食感が楽しめます。
下の層はこれは、ほぼプリンですね。
卵の風味がとても強いカスタードプリンの中に、リンゴの実が埋もれてるといった感じですよ。
リンゴの風味は弱めで、その存在をあまり主張しない程度の味わい。
というかカスタードプリンの味が強いので、それに押されて食感はともかく味の印象は弱めに感じられます。
上下を一緒に食べるのも良いですし、別々に味わうも良いですね。
オレは下の層がカスタードクリーム入りのアップルパイのようで、特に気に入りましたよ。
消費期限は、購入当日です。
ただ購入のタイミングによっては、翌日までになってることもあるようですが。
「ブールミッシュ」のWEBサイトの店舗案内を見ると、全国各地にお店があるようで。
、近くに立ち寄ることがあったら、試しに買ってみてはいかがかと。