今年は、桜餅を口にしてないんですよ。
いゃ去年も食べてなかったような気がしますが、だからこそなのか?とにかく今年は妙に食べたい。
オレの言う桜餅ってのは、もちろん道明寺と呼ばれるヤツです。
関東で一般的な平たい餅でクルッと餡子を巻いたのじゃなくて、大福のように丸く餡子を包んだヤツ。
粒々の餅米の食感と、かぐわしい桜の香り・・・もー考えただけでたまらーん。
というわけで桜餅を求めて、用事で出かけたついでに東急東横店を探しさまよいました。
ウーン・・・どうも見当たらないと思ったら、世間は既に柏餅のシーズンに突入してたんですね。
まだまだ桜の季節だと思ってたら、とっくに取り残されてましたよ。
それでも諦めきれずに東横のれん街を歩きまわってたら、おぉーっ!見つけました。
どうやら期間限定のお店らしいですが、ちょうどオレが求めているタイプの桜餅が並んでるじゃないですか。
店名を見てみると白鷺堂本舗という、兵庫の姫路城(白鷺城)の目の前にある店だそうです。
ちなみに白鷺城は「はくろじょう」と読むのが正しいんだそうですが、この店名は「しらさぎどう」なんですね、まーどっちでもいーですねそーですねエーエー。
とにかく喜び勇んで、ここで桜餅(189円)を買いましたよ。
ついでにヨモギ色をした蓬桜(189円)っていう餅と、桜の花が乗った桜大福(168円)っていうのも買い込んでソソクサと帰宅。
帰ってすぐに、食べることにしました。
待ちに待った、桜餅ですからね。
まずは、桜餅。
食べる前からすでに香りが強くただよってるところが、また桜餅のだいご味なんですよね。
口に入れる前に、まずはその香りを楽しみます。
そして、おもむろにパクリ。
桜の香りと、塩漬け桜葉の塩味と、餅のかすかな甘みとが混然と溶け合います。
そして続いてモッチリとした歯ごたえとともに、中の餡子の品の良い甘さが広がる。
完璧です。
オレの求めていた味が今口の中にある、コレコレ、これですよ。
実のところオレは餡子は粒餡が好みなんですが、この桜餅に関してはこし餡でも許せますね。
文句のつけどころも無く、大満足しました。
次は、蓬桜。
どうやら道明寺粉で蓬餅(草餅)を作って、それを塩漬け桜葉で包んであるようです。
オレは蓬餅も大好物なので、これは願ってもないコラボレーションですね。
期待感いっぱいでパクリといくと、まずは桜餅と同様に桜の香りと葉の塩味とが感じられます。
そして餅をかみしめると、すぐさまヨモギの香りが感じられます。
うーん・・・桜の香りとヨモギの香りがケンカするかもと思ったら、意外に上手に折り合いをつけるもんなんだなー美味しいです。
中の餡子はオレ好みの粒餡ではありますが、あまり粒が際立ってなくて、粒餡としてはやや役不足かな。
でも、そんなことはどーでもいーくらいに、この桜と蓬のコラボ餅は気に入りましたよ。
さて最後に桜大福なんですが、これは特にコメントするほどのことはないかな。
なんつーか、まー普通です。
上にチョコンと乗った桜の花の塩漬けは、ちょっとした味のアクセントにはなりますかね。
でも全体に、普通の大福でしたよ・・・こし餡だし。
オレの好みで言うならば、金賞・銀賞・参加賞の順で、蓬桜・桜餅・桜大福って感じでしたね。
来年もこの時季に、白鷺堂本舗がどこかで出店してくれるといいな~って思いました。
塩漬け発酵させた桜葉で包む独特の風味の桜餅は1717年江戸で考案されました。道明寺桜餅はその百数十年後に大阪で変わり桜餅として造られたものです。どちらも美味しいです。元祖東京向島長命寺門前の山本ではこの桜餅が現在も売られています。東京にいらしたなら、元祖の味を一度味あわれてはいかがでしょう
さくら子さん、コメントありがとうございます。
そーですねーそう言われてみれば、東京にいながら長命寺桜餅を食べないってのも勿体無いですよね。
来年の春は、是非おすすめの元祖桜餅を食べてみたいと思います。