スーパーマーケットの企画販売で見つけました、湯布院で有名な大分は湯布市にある菓子メーカー菊家の「ドン・フランシスコ」(6個入り税込み626円)です。
「フランシスコ」と聞くと、学校の日本史で習った「フランシスコ・ザビエル」を思い出しますが。
「ドン・フランシスコ」というのは、九州のキリシタン大名の大友宗麟(そうりん)の洗礼名なんだそうで。
その大友宗麟が「フランシスコ・ザビエル」を山口から九州へ招いたとのことで、オレの連想も大きく外れてはいなかったんですね。
この九州土産として人気の高いお菓子に「ドン・フランシスコ」の名が付けられたのは、キリスト教だけでなく西洋文化にも通じたといわれる戦国大名にあやかったということらしく。
つまりは和と洋とのコラボレーションで生まれたのが、この「ドン・フランシスコ」というわけなんでしょう。
パッケージのデザインも、黒地に様々な人物のイラストが描かれてまして。
よく見るとどの人物も、いわゆる南蛮キャラって感じの絵柄で面白いです。
包装紙をといて箱を開けて見ると、こんな様子。
これは6個入りのセットなんで、2種類の「ドン・フランシスコ」が3つずつ入ってますよ。
2種類っていうのは記載によると、「リンゴ」と「ブルーベリー」となってます。
それぞれ1つずつ個包装になってるのは、土産物として配ったり少しずつ食べたいときにありがたいですね。
個包装から取り出すと、中身はコンガリと狐色をした焼き菓子。
厚みはもっとありますが、大きさはフリスクの容器くらいといったところで。
やや小さめというか、4口くらいで食べられる程度のサイズ感。
ナイフで2つに切った断面を見ると、中にジャムのようなものが入ってるのが分かりますよ。
では早速、「リンゴ」のほうから食べてみることに。
まず感じられる生地の印象なんですが、チョット乾燥したようなモッサリ感。
箱に入ってたリーフレットの説明書きを見ると、「外側の生地は、ヨーロッパ産のアーモンドペーストを使用したアーモンドサブレ。」とありまして。
なるほどコレは「スポンジ」じゃなくて「サブレ」ってことで、この口当たりなんだなと思いましたが。
ただ「サブレ」といってもあのサクサクした食感じゃなくて、ヤッパリ表面がやや乾いたフィナンシェと言ったほうが近いですね。
それから「アーモンドペーストを使用した」といっても、アーモンドの風味はほとんどありません。
でもそのかわり、中のジャムのフレーバーの濃厚さがスゴい。
ちょうどアップルパイの中身のようなんですが、リンゴの味わいが十分に楽しめます。
そして小さく刻まれたリンゴのコンポートも入ってて、その少しサクサクした歯応えも良いですね。
さて続いて、「ブルーベリー」のほうを食べてみましょう。
これも同様に、ブルーベリージャムの風味が口一杯に広がる美味しさ。
ただリーフレットに「甘いメロンを隠し味に練り込んだ」とあって、原材料名の中にも「メロンピューレ」との記載も確認できるのですが。
ブルーベリーのテイストが強すぎるせいか、メロンのほうはまったく感じられませんね。
でもこのフルーティーなブルーベリーの味わいは、オレの好みにもピッタリで気に入りましたよ。
「リンゴ」と「ブルーベリー」のどちらも、そこはかとなく洋酒を感じさせて上品でありながらもシッカリと甘いので。
濃い目のコーヒーや紅茶と一緒に食べると、きっととても合うと思いますね。
購入日と記載の賞味期限から計算して、日持ちは3週間ほどでしょうか。
もし九州旅行なんかの際に見つけることがあったら、土産モノの候補の一つとして選んでみてはいかがかと。