以前、「代官山小川軒のレイズンウィッチ」の記事でも書きましたが、ここ東京で小川軒のレイズンウィッチと言うと、1つではないんですね。
あまりローカルなのは知りませんが、メジャーどころだと次の5店舗のものが挙げられるでしょう。
●代官山小川軒
●目黒小川軒
●新橋小川軒
●御茶ノ水小川軒
●鎌倉小川軒
鎌倉小川軒は神奈川のお店ですが、ここのレーズンウィッチは三越や伊勢丹等の都内デパ地下で購入できたりするので、東京でも割と有名なんですね。
それから、新橋と目黒の小川軒のレイズンウィッチは製造元が同じなので、これらは一つと考えることにしましょう。
さて、そんなわけで小川軒のレイズンウィッチと言えば、
●代官山
●目黒・新橋
●御茶ノ水
●鎌倉
の4種類が挙げられるわけなんですが、前々からこれらを食べ比べてみたいと思ってたんですよねー
でもなかなか機会も無く、かと言ってわざわざお菓子を買うために都内を駆け回る暇も無く、時は過ぎ去っていた次第。
それが、今回ついに願いを達成できるチャンスがやってきたんですよ!
というのも、たまたま同じタイミングで、代官山と御茶ノ水のレイズンウィッチが、それぞれデパートの催事で売られてたんですね。
「おぉ、時は来たれり!」
ってな感じで、これら2つをまず手に入れまして、次は鎌倉。
と言っても、実際にわざわざ鎌倉まで行かずとも、前述のようにデパ地下へ行きまして、ここでゲット。
これで3つです。
そして最後は翌日になりましたが、新橋に行きました。
新橋は職場に程近いので、お昼休みにダッシュ!
お?なぜか新橋の小川軒は、ただの小川軒ではなく「巴裡 小川軒」というようです。
フレンチな感じをブランドイメージに付け加えたのか?
しかも、「パリ」でもなく「巴里」でもなく「巴裡」。
どうやら目黒の方も同じく「巴裡 小川軒」だそうですね。
謎です。
まぁとにかく、短い昼休みを費やしてレイズンウィッチだけを買って、またダッシュで職場に戻ったオレはよく頑張った。
エライ。
てなわけで、4つめだけは実際にお店まで行って購入しました。
こうして、ついに4種類すべてそろったわけです。
よーし、これで神龍を呼んで世界制服、フッフッフッ!
・・・じゃなくて、比較食べ比べです。
早速、4つを並べてみましょう。
左上が代官山、その右が新橋、そして左下が御茶ノ水、その右が鎌倉です(以下の写真すべてこの並びです)。
鎌倉は箱がむき出しですが、それ以外の3つは全部包装紙に包まれています。
それぞれに、個性のある包み紙を使っていますね。
それでは、包装を解いてみましょう。
鎌倉以外の3つの箱を見てみると、まぁそれぞれ細かな違いはあります。
でもおおまかには、とてもよく似たデザインになってることが分かります。
さてここで、鎌倉小川軒に注目してみましょう。
他の3つと比べて鎌倉のは、色やデザイン・包装紙の有無など、まったく異なるパッケージになっています。
実は鎌倉小川軒は他とは、チョット発祥が異なるお店のようなんですね。
調べてみると、どうやら代官山・新橋・目黒・御茶ノ水のお店は、初代小川軒の店主の息子さんたちが受け継いだ本家直伝のお店なんだそうですよ。
鎌倉のお店については、親戚関係の人が開いたお店だという情報もありましたが、伝聞情報のようで事実確認はできず。
いずれにせよ、どうも東京の本家筋とは別のお店のようですね。
つまり、東京小川軒グループと、鎌倉小川軒は店名が同じでも別系統と言えそうです。
この辺が、パッケージの違いにも表れているようですね。
記載された商品名も、他のが「レイズンウィッチ」や「レイズン・ウィッチ」であるのに対して、鎌倉だけ長音で「レーズン・ウィッチ」となってるんですよ。
なんとなく、鎌倉オリジナリティーを表しているようで面白いですね。
それでは、肝心の中身を取り出してみましょう。
どれも同じ感じに、透明なセロハン状の包みにくるまれています。
箱はまったく異なる鎌倉も、中身はよく似た感じですね。
透明な包みを取ると、もっと似ていることが分かります。
パッと見は、似ていると言うよりも、どれもまるきり同じに見えませんか?
でも少し目を凝らしてよーく見てみると、やはり鎌倉のは他のと違っていることが、すぐに分かります。
一番分かりやすいのが、表面の照り具合です。
鎌倉以外は、玉子か何かを使った表面の照りが強くて、ツヤツヤして見えませんか?
鎌倉のは、それが少し弱いです。
クッキー生地が、異なるせいかもしれませんね。
続いて、中に挟まれたクリームとレーズンを見てみましょうか。
パカリ!
レーズンの色が少し違ってたりするのですが、写真ではほとんど分かりませんね。
まぁ、クリームやレーズンの見た目には、それほど顕著な違いは見られないようです。
それでは最も重要な、味について考察してみましょう。
最初におおまかに言いますと、代官山と新橋のはすごく似ています。
よっぽど食べ慣れた人が、注意深く食べ比べないと、分からないくらいだと思います。
まずこれら2つは、クッキーが比較的サックリしてるんですね。
御茶ノ水と鎌倉は、さすがにクリームの水分等のせいでかなり柔らかくなっています。
でも代官山と新橋のクッキーは、なぜだか分かりませんが、2~3日経ってもサックリ感を微妙に留めているんですよ。
もちろん買ってすぐのときよりは、だいぶシンナリしてきてるんですけれどもね。
不思議です。
特に鎌倉のは日が経つにつれて、かなり柔らかくなったように感じました。
クッキーの焼き方か、もしくはクリームの油分や水分の量等に、違いがあるのかも知れません。
それから鎌倉のはクッキー部分が、食べた味も他の3種類とはまったく違うことが分かります。
前述の照り加減だけでなく、作り方と言うか原材料の分量とかが全然違うんでしょうね。
中のバタークリームや、レーズンについては、ほとんど違いがわかりませんでした。
多分よほど味に敏感な人じゃないと、分からない程度の違いではないかと思います。
てなわけで、オレが受けた全体のイメージとしては、代官山と新橋(目黒)が双子(三つ子?)の兄弟。
御茶ノ水が、年の違う兄弟。
そして、鎌倉がいとこの子。
って感じですかね(もちろん、このイメージと実際の血縁関係とは異なります)。
もちろん、どれも劣らず美味しいことは間違いありません。
どれが気に入るかは、食べる人の嗜好によるでしょうね。
以上、オレの主観による、今回の比較結果でした。
ちなみに、御茶ノ水のレイズンウィッチは楽天で、鎌倉のレイズンウィッチはAmazonと楽天で、お取寄せもできますよ。
最後にオマケとして、コチラは代官山小川軒のプレーンウィッチです。
いゃレイズンウィッチにならって、プレインウィッチと書くのが正解なのかな?
いつの間に、こんなものが出たのか知りませんでしたが、今回初めて見つけたので買ってみました。
レイズンウィッチの中のレーズンやクリームを抜いた、外側のクッキーだけのお菓子です。
レイズンウィッチが有名なだけに、チョット珍しい感じもしますね。
でも・・・味はまぁ普通に美味しいクッキーでした。
てゆーか、だったら一緒にレーズンやクリームも付けて、自分で挟んでレイズンウィッチを作れるセットにして販売してくれれば良いのに。
そしたら、いつでもサクサクのレイズンウィッチが食べられるのにね。
セルフ・レイズンウィッチ・セット、販売希望。
是非!